菫色の日記帳

不妊治療を経て第一子を出産しました。日々のことを綴っています

Day254 不妊治療のマンガ

おかざき真里さんの「胚培養士ミズイロ」というマンガを読みました。

不妊治療をしている方のtweetで見かけたのですが、患者側ではなく医療従事者側のドラマを描いている点で面白そうだなと思ったのがきっかけです。

 

主人公はタイトルのとおり胚培養士の女性。

わたしは自分が体外にステップアップするまで「胚培養士」という職業が存在することも知らず、体外受精の作業は医師がやっているものと思っていました。

(思えば研究や家畜などの繁殖で体外受精の技術が必要になるので、医師以外にもこういったスキルが活用されているのは当然なのですが)

 

マンガで特に印象に残ったのは、患者さんの陽性判定を聞き培養室でみんなで喜ぶシーンと、クセのある卵を受精させるため核の抽出作業を行うシーンです。

毎日何度も処理をすると思うのですが、1つ1つの卵にしっかり思いを込めている描写に、直接患者とコミュニケーションすることがほとんどなくても、受精・着床という結果を大切にされているんだなと思いました。

 

マンガの世界なので実際のところはわからないですが、医師をはじめさまざまな人に支えられて治療していることを改めて感じられてよかったです。

続編もたのしみ。

 

Day253 移植後の症状:BT19胎嚢確認まで

移植翌日から胎嚢確認前日のBT18までの自覚症状を記録しておきたいと思います。

と言ってもほぼ確信が持てるような症状はなく、実感できたのは

  • 腹痛
  • 高温

くらいで、下記はありませんでした。

  • 出血 →ピンクおりもなし
  • おりものの変化 →膣錠が溶け出るので状態が不明
  • 胸の張り
  • 膣錠入れにくくなる →どこまでも入っていく
  • 便秘
  • 頻尿
  • 悪阻の症状

ちなみに体温はBT10くらいから測りはじめましたが、基礎体温ではなく朝や夜などに適当に測っています。平熱は36.6度です。

 

BT4、5あたりのお腹の感覚だけは今までに感じたことのないお腹がひきつるような感じで、何かの兆候だったのかもしれないです。

 

BT1

  • 頭痛(気圧のせいかも)

BT2

  •  ツーンとするお腹の痛み数回

BT3

  • 症状なし

BT4〜BT5

  • お腹を内側の1点にギューっと引っ張られるような感覚

BT6〜BT8  *BT7が判定日

  • 症状なし

BT9

  • 症状なし
  • ドライブ

BT10

  • 症状なし
  • 1万8000歩歩く
  • 37.1度

BT11

  • 時々お腹がぎゅーっといたい
  • 1万2000歩歩く
  • 37.1度

BT12

  • 18時ごろ強烈な眠気で気絶するように寝落ち
  • 37.2度

BT13

  • 21時ごろ強烈な眠気で気絶するように寝落ち
  • 37.2度

BT14

  • 朝炊き立てご飯の香りでウッとなる
  • 美容院に行く
  • 37.1度

BT15

  • 寝る前に腹痛
  • 36.9度

BT16〜BT18

  • 症状なし
  • 37.1度

 

Day250 BT19胎嚢確認

2023年7月25日

 

胎嚢を確認することができました。

5w3dで大きさは10.6mmでした。

 

この後は

  • 6w 心拍確認①
  • 7w 心拍確認②
  • 8w 心拍確認③ →紹介状をもらって卒業

の予定だったのですが、7wがちょうどお盆でクリニックもお休みのため、6wと8wの2回心拍が確認できればクリニックは卒業となりそうです。

妊婦健診を受ける病院によっては7wで紹介状を出さなければいけないところもあるそうで、どこで受ける予定か聞かれました。

我が家はIVFにステップアップした頃から病院選びを始めていたのですが、5wで決めている人いるのかな。幸いわたしたちの選んだ病院は8wの紹介状でも問題ないとのことでした。

 

それから今日の内診は保険適用外で、なるほど治療ではなく検診になったんだなと思いました。

Day247 不妊治療と仕事

昨年11月に不妊治療を始めてから8か月が経ちました。

 

クリニックには採卵周期は月に6回、AIHでも生理開始日によっては月に4回は通っていたと思います。体のサイクルが優先でどうしても平日になってしまうことの方が多かったです。

 

わたしは職場には不妊治療をしていることを伝えていません。

単純に不妊治療をしていることを他の人に知られたくなかったからです。

「治療をしているから」という理由で仕事が回ってこなかったり、やもすれば人格やわたしの心のうちを勝手に想像して決めつけられたりするのが嫌だったのです。(実際にはそんなことをする人はいないのかもしれませんが)

 

それでも仕事と両立できたポイントは2つあると思います。

 

  1. そもそも融通を利かせやすい働き方ができる
    特に昨年11月から今年の3月までは比較的仕事に余裕があり、またリモートメインだったので(詳細は知らせず)「通院します」とか「数時間不在になります」と伝えても仕事に穴をあけることがありませんでした。
    プライベートなことなので周りもあまり触れることができないのだと思います。やや申し訳なさはありましたが、迷惑をかけないよう仕事を進めながら通院していました。
    ちなみに採卵の時は「日帰りですが手術のため1日休みます」と伝えていたので、その後の検診も予後観察だと思ってもらえていたと思います。

    あとは自分で言うのも...ですが、これまで比較的ハードに働いて評価ももらっていたので少しパフォーマンスが落ちても目を瞑ってもらえていたのかもしれません。

    シフト制だったり出社が必須の仕事だと職場に話して理解を得てからの方が動きやすいのかなと思います。


  2. 家から近いクリニックを選んだ
    クリニックを選ぶときの条件は3つでした。

     - 女医さん
     - 担当医制で同じ先生が診てくれる
     - 家から近い

    仕事をしながら通うことを考えると、サッと行ってサッと帰ってこれることが重要でした。現在通っているクリニックまでは20分ほどです。
    しかもクリニックのロビーには電源付きのデスクが設置してあり、パソコンを広げて作業しながら待っている人もたくさんいました。

    20分で移動して受付したら待っている間に資料を作成したりメールを打ったりできるので(さすがに打ち合わせはできませんが)、仕事ができないのは移動と処置・診察トータルで1時間〜1時間半程度でした。
    これくらいであれば朝や夜に作業してキャッチアップすることもできるし、打ち合わせなど他の人と作業するタイミングも調整しやすかったです。

 

「両立できた」と思っているのは本人だけで、周りは迷惑していたりよく思っていない人もいたかもしれません。

ですが気を遣ってタイミングをずるずると遅らせたり後々後悔するよりは、集中的になるべく短期間で結果が出せるようにしっかり仕事にも治療に取り組もうと決めました。

あとは会社にはいくらでも代わりはいますが、自分の人生には代わりがいません。

自分がいなくてもなんとかなるようにしておくのも大事だなと思いました。

若い時から自分が不妊治療することを想定して職業・職場を選ぶ人はなかなかいないと思います。
不妊治療に限らず、仕事とは別の大事なことと両立しなければならいような岐路に立ったときに望む選択ができるよう、働き方や会社での立ち位置を確立したいです。

Day245 移植周期にやったこと

2023年7月20日

 

そんなに色々はしていないのですが、移植の準備のためにやったことを書いてみたいと思います。

 

  1. 妊娠準備フローラを整える

    あまりダメだったときのことは考えないようにしていましたが、もしもの場合さらに原因を探るための検査があることを知りました。TRIO検査とかそのうちの1つであるEMMAとか、子宮内膜の状態を調べる検査です。

    ここで初めて妊娠には最適な「子宮内フローラ」の状態があるということを知りました。わたしは検査をしたことがなかったのですが、移植までの期間に少しでも状態を良くできればと思い、ラクトフェリンラクトバチルスの摂取を始めました。

    最初は森永のラクトフェリンをお試しで飲んで、その後もう少し調べて未来ヘルスケアのラクトコアを購入してみました。ラクトコアは1つでラクトフェリンラクトバチルス両方が摂れるというのが魅力でした。

    ↓の記事によると

    健康な女性の腟・子宮内においても、ラクトバチルス属は細菌叢を構成する中心的な細菌のグループであり、カンジタやその他の感染症の原因となる細菌の増殖を阻害する物質を産生し、腟内・子宮内の環境を正常に維持する働きをしてくれます。

    とあり、子宮内の炎症を防ぎ健常な状態をキープしてくれることを期待しました。

    www.igenomix.jp

    妊娠準備のためには1日3粒が推奨されていたので、その通りに毎晩他のサプリと一緒に摂取しました。

    ※ちなみに現在ラクトコアは生産が追いついておらず、9月まで入荷がないそうです

  2. よもぎ蒸し&よもぎ風呂

    以前の記事でも触れましたが、夏でも冷房で末端がキンキンに冷えてしまうのに、お風呂が苦手でいつもシャワーで済ませてしまったり血行ケアをする習慣がなかったので、血行をよくして体をあたためるためよもぎ蒸しを始めました。
    幸運にも近所にとてもよいサロンを見つけたので、OHSSがおさまってから移植前日までの2週間で7回通いました。
    気持ちよく汗がかけるのにベタベタにならず、終わったあとはスッキリした気持ちになれるので妊活に関係なく通い続けたいなと思いました。(移植後は卵を温めすぎるのがよくないかなと思ってお休みしています)

    よもぎ蒸しに行かない日はお風呂に入るようにもしました。よもぎの入浴剤とエプソムソルトを入れて、しっかり温まるように意識しました。
    入ってしまえば20分くらいあっという間で、あがると体がぽかぽかしてよかったなと思うのですが、やっぱりちょっと億劫です。

    sumire-violet.hateblo.jp


  3. 食事からビタミンDを摂る

    初期の血液検査でビタミンDが不足気味と判明。サプリで毎日5000IU摂っていましたが、在宅で全く外出しない日もあったり紫外線を浴びる機会は少なめだったので食事からも摂ることを意識してみました。
    と言っても、鮭ときのこを取り入れるくらいなのですが、わたしは気に入るとそればかり食べるタイプなので、

    -スモークサーモンとロメインレタスのチョップドサラダ
    -きのこたっぷり鮭のホイル焼き

    を交互に食べていました。
    元々鮭は好きなお魚だったので苦もなく、夫もわざわざお魚屋さんのおいしいスモークサーモンを買ってきてくれたりしました。

    どこのクリニックでも指導があるのかなと思うのですが、実はビタミンDと妊娠の因果関係ははっきりしていないみたいです。
    ですが、この論文によると統計的にはビタミンDと妊娠の関連には優位性があり血中濃度が欠乏している人よりも充足している人のほうが着床率・妊娠率が15%ほど高くなるそうです。
    本当かどうかわからないけど、最近の女性は美白目的でしっかり日焼け対策をするため、妊娠中の女性のビタミンDが不足し胎児の聴覚形成に影響が出るという話も目にしました(文献見当たらず信憑性のほどは不明です)。

    効果が期待できてやれることはやりたいなと思ったので、摂取すればいいだけならと思い積極的に食べるようにしていました。

以上3つです。

歩いたり鍼灸に行ったりはせず、寝るのも1時過ぎとあまり良い生活リズムでは過ごせなかったのですが、普段の生活に無理がない範囲で効果がありそうなことを優先して取り入れました。

 

Day238 移植周期①BT7 判定日

2023年7月6日

 

BT7で判定日を迎えました。

移植直後は1週間長いなと思っていたのですが、にわかに仕事が忙しくなり外出も増えなんだかんだあっという間でした

BT5くらいまではフライングするかどうか悩んでいたのですが、BT7で陰性でもクリニックで陽性が出たり確実なことがわからない可能性がある&フライングしても結果は変わらないと思ったので結局しないことにしました。(むしろ夫の方がしてほしそうでした)

 

当日は11:30の予約。

打ち合わせが終わってから車でクリニックまで送ってもらいました。

受付してすぐ採血、結果は1時間後なのでそのままクリニックに残って仕事をしていました。

別に特別出血していたわけでもないのに、なぜか「きつめに巻いておきますね」と看護師さんに止血バンドをぎゅっと巻かれました。気合を入れてもらったのだと勝手に思っています。

 

仕事をしていると気付けば50分ほど経っていて、急にソワソワしてきました。

確信が持てるほどの自覚症状もなくフライングもしていないので、気持ちは絶対陽性と思っていても、冷静な頭ではそうじゃない可能性もあると理解していて...どんな結果でも受け入れる覚悟はあったはずなのに急に不安になりました。

 

採血からぴったり1時間で呼ばれ診察室へ。

入ると先生のデスクの上に1枚の紙と見覚えのあるお薬バッグが。

その時点で、お薬の継続が必要ということは...と期待値があがります。

 

紙は血液検査の結果報告書で、シンプルにhCGの値のみ記されていました。

数値は113.7でした。

 

「陽性ですね。お薬は継続で。次は24日か25日に来ていただいてエコーで胎嚢確認します。確認できなかったら採血になるので、受付終了1時間半前には来てください」と淡々と説明いただきました。

 

そして最後に「よかったですね」と優しく声をかけてもらいました。

待っているときからどこかずっとふわふわした感じで現実味がなかったのですが、結果報告書をバッグにしまうとき手が震えていて、「あ、今ほっとしてる」と実感しました。

 

そのまま仕事に向かったので、クリニックを出てすぐ夫に電話して2人で喜びました。

まだまだこれから不安なこともあるのですが、採卵の時からきっと大丈夫と信じていた生命力なので、大切に育てていきたいです。

 

胎嚢確認の診察までしばらくあるので、

  • 移植周期にやったこと
  • 移植後の自覚症状

なんかを書いてみたいなと思います。

 

Day231 移植周期①BT0 初めての移植

2023年7月6日

 

初めての移植をしてきました。

AHA(アシステッドハッチング)して4AA→5AAになった胚盤胞1個です。

 

受付後すぐ着替えてまもなく処置室に呼ばれました。

培養士さんにご挨拶して名前を確認。移植する胚の写真を見せていただきました。

エコーを確認して移植開始。内膜の厚さなどは不明でした。

とても慎重に丁寧に場所を確認しながら先生と培養士さんおふたりで胚を戻していただきました。

最後にルテウムを入れてもらって、全部で10分ほどで終了。

痛みはありませんでした。

 

他の方の経験談では移植中の様子がモニターで見れるという話もあったのですが、こちらのクリニックでは処置中は患者からは見えず、移植後のエコー画像を見せてもらいました。

「ここが子宮で白く見えるあたりに胚盤胞を置きました」とのことでした。

ぼんやり白いもののあまりよくわからず...

 

リカバリールームで20分休憩してお会計して帰りました。

 

行きも帰りも夫が車を出してくれたので、暑い日でしたが快適に移動できました。

色んなジンクスがありますが、ちょうどたまたま夫がマック食べたいと言ったのでポテトを食べました。ひさしぶりに食べるとおいしい気がする。

 

まだエストラーナテープとルテウムは継続する必要がありますが、無事に胚盤胞の融解ができたこと、移植ができたことでほっとしています。

1時間前までは空っぽだったところに、今は大切な小さな存在がポチっと鎮座していると思うと不思議でワクワクします。

 

BT7で判定日となるので、体に気をつけながら過ごしたいと思います。