菫色の日記帳

不妊治療を経て第一子を出産しました。日々のことを綴っています

Day247 不妊治療と仕事

昨年11月に不妊治療を始めてから8か月が経ちました。

 

クリニックには採卵周期は月に6回、AIHでも生理開始日によっては月に4回は通っていたと思います。体のサイクルが優先でどうしても平日になってしまうことの方が多かったです。

 

わたしは職場には不妊治療をしていることを伝えていません。

単純に不妊治療をしていることを他の人に知られたくなかったからです。

「治療をしているから」という理由で仕事が回ってこなかったり、やもすれば人格やわたしの心のうちを勝手に想像して決めつけられたりするのが嫌だったのです。(実際にはそんなことをする人はいないのかもしれませんが)

 

それでも仕事と両立できたポイントは2つあると思います。

 

  1. そもそも融通を利かせやすい働き方ができる
    特に昨年11月から今年の3月までは比較的仕事に余裕があり、またリモートメインだったので(詳細は知らせず)「通院します」とか「数時間不在になります」と伝えても仕事に穴をあけることがありませんでした。
    プライベートなことなので周りもあまり触れることができないのだと思います。やや申し訳なさはありましたが、迷惑をかけないよう仕事を進めながら通院していました。
    ちなみに採卵の時は「日帰りですが手術のため1日休みます」と伝えていたので、その後の検診も予後観察だと思ってもらえていたと思います。

    あとは自分で言うのも...ですが、これまで比較的ハードに働いて評価ももらっていたので少しパフォーマンスが落ちても目を瞑ってもらえていたのかもしれません。

    シフト制だったり出社が必須の仕事だと職場に話して理解を得てからの方が動きやすいのかなと思います。


  2. 家から近いクリニックを選んだ
    クリニックを選ぶときの条件は3つでした。

     - 女医さん
     - 担当医制で同じ先生が診てくれる
     - 家から近い

    仕事をしながら通うことを考えると、サッと行ってサッと帰ってこれることが重要でした。現在通っているクリニックまでは20分ほどです。
    しかもクリニックのロビーには電源付きのデスクが設置してあり、パソコンを広げて作業しながら待っている人もたくさんいました。

    20分で移動して受付したら待っている間に資料を作成したりメールを打ったりできるので(さすがに打ち合わせはできませんが)、仕事ができないのは移動と処置・診察トータルで1時間〜1時間半程度でした。
    これくらいであれば朝や夜に作業してキャッチアップすることもできるし、打ち合わせなど他の人と作業するタイミングも調整しやすかったです。

 

「両立できた」と思っているのは本人だけで、周りは迷惑していたりよく思っていない人もいたかもしれません。

ですが気を遣ってタイミングをずるずると遅らせたり後々後悔するよりは、集中的になるべく短期間で結果が出せるようにしっかり仕事にも治療に取り組もうと決めました。

あとは会社にはいくらでも代わりはいますが、自分の人生には代わりがいません。

自分がいなくてもなんとかなるようにしておくのも大事だなと思いました。

若い時から自分が不妊治療することを想定して職業・職場を選ぶ人はなかなかいないと思います。
不妊治療に限らず、仕事とは別の大事なことと両立しなければならいような岐路に立ったときに望む選択ができるよう、働き方や会社での立ち位置を確立したいです。